2020年7月6日

英語教育に関する次のような見出しが新聞やネットを賑わせています。

''2020年度から、小学校で英語が正式な教科として導入されることが決定''

''東京オリンピックに向けておもてなし英語を'' ''都立高校入試でスピーキングテスト導入へ''

英語を話せることは当たり前で、英語を使って何ができるのかを問われる時代がすぐそこまで来ています。

そんな英語教育熱が高まる中で熱い注目を浴びている仕事が英会話講師です!

英会話講師ってどんな仕事なの?どんな働き方があるの?お給料はどのくらい貰える?そんな英会話講師の求人について、様々な疑問を詳しく解説していきます。

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英会話講師のおおまかな仕事内容

主な仕事内容

英会話講師とは、必要とする英語力を生徒が身につけることができるよう指導する仕事です。

その仕事内容は、授業を行うだけでなく多岐にわたります。

主な業務だけでも下記の通りです。

  • 指導プランの作成
  • 授業準備、片付け
  • 授業
  • 生徒の習熟度チェックや成績表作成
  • 自身のスキルアップ、研修

英会話講師に求められることは?

大人向けのレッスン

大人ですと、ビジネス英語習得や旅行のためなど、明確な目標を持っていることが多いでしょう。

そこで、生徒の要求に合ったレッスンの提供が求められます。

中にはTOEIC850点以上を条件にしている大手英会話スクールもあり、英会話講師に望まれる英語力は高いと言えます。

子ども向けのレッスン

早い段階から英語に親しむことで、子どもが母国語のように英語を身につけることを目指します。

レッスン内容は歌やフォニックス、遊びや知育などを取り入れるスクールが多いようです。

生徒が楽しみながら自然な英語に触れられるよう指導できるスキルが求められます。

TOEICスコアは700点ほどが目安で、TOEICスコア以上に発音の良さや保育経験などが重視されるようです。

受験生のためのレッスン

国際系の学校や学科を目指す生徒への受験対策が、授業内容になります。

「志望校合格」という明確な目標に向かって、必要な力を付けるための指導をします。

志望校の傾向などに的を絞って学習するため、情報収集能力や受験に特化した知識が求められます。

英会話講師の求人をよく出している会社の形態は?

英会話講師が働く会社には、どのような形態があるのでしょうか。

細かく見ていきましょう。

英会話スクール

英会話を習おうとするほとんどの人がまず思いつくのは、やはり英会話スクールではないでしょうか。

正社員、非常勤講師、パートなど様々な雇用形態があります。

講師はほとんどの場合、非常勤やパートでの採用です。

大手英会話スクールの正社員は、営業やマネージメント業務に就くことが一般的です。

正社員として講師を目指すなら、スクールごとに採用制度をよく調べてみましょう。

講師希望で入社したのにマネージメント業務だった、と後悔しないように、確認が必要です。

オンライン英会話

自宅で空いた時間に手軽にレッスンを受けられるオンライン英会話の需要は高まっています。

仲介会社が生徒と講師を結ぶシステムが主流です。

しっかりとした会社であれば、マニュアル完備でカリキュラムが設定されており、研修を受けることができます。

SNSで直接生徒を募集する方法もありますが、金銭のやり取りが上手くいかずトラブルになるケースもあるので、ご注意ください。

マンツーマン英会話スクール

講師とマンツーマンのレッスンが用意されているスクールも人気です。

仕事のために早急に英語をマスターする必要がある、レベルが合わない人とのグループ一レッスンは苦手など事情はそれぞれですが、生徒一人一人に合わせたレッスンが可能なので、英語を身につける近道と言えます。

生徒が支払う料金が高くなる分、生徒が講師に求めるレッスンの質も上がります。

雇用形態としては、正社員、非常勤講師、パートなどです。

家庭教師

生徒の自宅などで行う個人レッスンです。

大手家庭教師派遣会社でも、英会話講師の採用を行っています。

交通費の支給制度や研修の有無など、会社によって条件がかなり違います。

正社員登用はほとんどなく、時間給制が主流です。

幼稚園や保育園へ出張レッスン

講師派遣型レッスンで、昼間の園活動時間内でのレッスンや放課後レッスンがあります。

講師は派遣元の英会話スクールの非常勤講師として契約するケースが主で、研修やカリキュラムも揃っています。

園とのやり取りやスケジュール調整は、雇い主である英会話スクールが担当します。

早期英語教育が進む中、急速に成長している分野ではないでしょうか。

英語保育施設

芸能人の子どもが通っていることで話題になり、人気が高まっているプリスクールやインターナショナルスクールを指し、施設内では基本的に英語が使われます。

講師陣は、ネイティブの先生を中心に構成される形が良くありますが、保育補助や保護者対応もあるため日本人の募集も見かけます。

新規オープンが相次ぎ、求人が増えているものの地域は限られているようで、都心エリアに集中しています。

また、正社員での採用が多いようです。

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英会話講師求人でよくある募集内容とは?

英会話講師の世界は、入れ替わりの激しい業界でもあり、経験を積んで次の職場や開業へとステップアップしていく講師が多くいます。

勤務時間や場所は様々なので、条件に合う仕事は比較的探しやすいのではないでしょうか。

では、具体的な募集条件の内容を見てみましょう。

給与相場

給与相場としては、時給1,500円〜3,000円です。

英会話講師は高収入か?という問いに対しては、NOと答えて良いかもしれません。

時給は高給に見えるかもしれませんが、実際はレッスンの準備や勉強のためにそれ以上の時間を費やすからです。

それらの時間に対して報酬は期待できないというのが現実です。

ただ人気講師になると、時給が5,000円以上に跳ね上がることも夢ではありません。

正社員であれば業績が良いとボーナスも見込めるので、努力次第で高収入を手にする可能性があります。

勤務時間や休日、残業

英会話講師にとっては平日夕方から夜にかけて、また週末が一番忙しい時間になります。

会社や学校帰り、休日に英会話を習う人が圧倒的に多く、夜10時ごろまで勤務することも珍しくありません。

就学前の子ども向けレッスンを行うスクールでは午前中のクラスもありますが、どちらかというと少なめです。

プリスクールなどは、平日の日勤が中心になります。

残業の面では、基本的にレッスン時間が決まっているので、超過することは稀です。

しかし想像以上に多いのが、作業に要するレッスン外の時間ではないでしょうか。

作業には、レッスンのプランニング、宿題チェックや教材作成、授業のシュミレーション、自身のスキルを磨く研修参加や勉強が含まれます。

レッスン時間より多くの時間を準備に費やさないと、良質なレッスンを提供するのは難しいのです。

福利厚生

正社員であれば、健康保険をはじめとする一般的な福利厚生が整っています。

非常勤やパートの場合は、同様の条件を望むことは難しいでしょう。

勤務場所

英会話スクールが運営する教室が勤務地になります。

地方ではスクールの数は少なくなりますが、多くは駅周辺に教室を置くので、通勤しやすいスクールを探すことも可能です。

派遣型であれば、指定された施設へ直接通勤します。

自宅開業やフランチャイズは個人経営ですから、自由に勤務地を決めることができるでしょう。

オンライン授業は、インターネット環境のある静かなところであればどこでも可能です。

求められる人物像

明るく、コミュニケーション能力が高い人

英語とはコミニュケーションツールなので、コミュニケーション能力が高いことは必須条件となります。

明るく、人と接することが好きでなければ続けていくことが難しい仕事です。

時には、学歴や資格よりもコミュニケーション能力の高さが優先されることもあるのです。

相手の立場に立って考えられる人

人気講師たちには、なぜ英語を学びたいのか、何が必要なのか、それぞれの生徒の立場に立って、必要な情報をベストなタイミングで提供する能力があります。

決まったカリキュラムを淡々とこなすのではなく、柔軟性を持って相手に合った授業をすることができる人物が求められます。

臨機応変に対応できる人

言葉というのは時代と共に変化するので、旬の情報を察知し、それを上手く授業に取り入れることが大切です。

教育現場での共通概念は変化するため、講師には臨機応変な対応力が求められます。

信頼される人

子ども英会話教室では、保護者対応が必要になります。

時には無理難題を言われたり、難しい対応を迫られる場合もあります。

こうした理由で、正確且つ丁寧に対応して信頼を得ることができるか、礼儀正しく人と接することができるか、といった点は、採用する側が常に注目するポイントです。

必要なスキルや資格、経験

TOEICやTOEFLのスコアを持っているとスキルやレベルが明確に表されているので、アピールしやすくなります。

英検や国連英検、小学校英語指導者資格(J-SHINE)、中高英語教員免許などを持っていると有利です。

海外在住経験や留学経験があれば、強みになります。

ただ、これらを持っていれば充分というわけではありません。

講師として採用されるには、コミュニケーション能力と人柄が重視されます。

採用面接では、生徒の立場に立って指導できるか、生徒に好かれる人柄かなどを審査されます。

英会話講師の雇用形態や勤務先による待遇の違い

給与・年収

年収は、人によってかなりばらつきがあります。

非常勤講師でも、スケジュールをフルタイムの正社員並みにすれば、一般的な会社員ほどの給与を得ることは可能です。

自ら開業するかフランチャイズ契約のスクールを経営することも、収入アップに繋がるでしょう。

休日

基本的に土日祝日休みのスクールは少なく、シフト制や曜日固定制の勤務体制が多いようです。

オンライン英会話などは空いた時間に教えることができるので、休日は調整できます。

英語保育施設であれば基本的に土日祝日が休みですが、イベントなどで休日出勤することもあります。

英会話講師求人についてよくある疑問

面接でよく訊かれることは?面接合格の秘訣!

今まで英語をどうやって身につけましたか?自分の強みは?など、まずは一般的な質問で始まるでしょう。

しかし、コミュニケーション能力を重視する職種だけに、変化球の質問が飛んでくるかもしれません。

例えば、子ども向け英会話スクールの面接で、試験官が保護者役で応募者が講師役という設定でクレーム対応すると試験がありました。

突然の実技試験に、応募者は皆慌てました。

しかし、どんな状況で質問を受けても冷静に、前向きに対応しましょう。

明るさと前向きな姿勢をアピールすることが重要です!

未経験でも応募できる?

未経験でももちろん応募できます!

まずは研修がしっかりしているスクールで経験を積むのが良いでしょう。

スキルは研修で身につけることができるので、コミュニケーション能力や人柄を重視するスクールが多いようです。

学歴・経歴不問というスクールも数多くある事実には、学歴より適正能力のある人に働いてほしいというという採用側の気持ちが表れているのではないでしょうか。

生徒さんの対応って大変?

様々な生徒さんがスクールに通います。

子どものクラスであれば、保護者対応なども業務に含まれます。

対応マニュアルは予め考えておく必要はありますが、大手スクールですと、営業スタッフが対応する場合もあります。

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まとめ

いかがでしたか?

英会話講師の現実をお分かりいただけたでしょうか。

やりがいのある仕事であると同時に、責任も重大です。

これからの社会に必要とされる職業であることは間違いありません。

仕事をしながら自身も成長していく気持ちで取り組めば、きっと信頼される講師になれるのではないのでしょうか。

ぜひ、理想の英会話講師を目指して頑張ってください!



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