2020年7月6日

「ヘアメイク」と聞くと、みなさんどんな業務や働き方を思い浮かべますか?

何となくイメージはできても、仕事内容や活動時間など詳細までは意外と知らなかったりしますよね。

また、どうしたらヘアメイクになれるのかについてもよくわからないという方が多いのではないでしょうか。

そこで今回は、ヘアメイクという職業について解説したいと思います。

業務内容や求人に関してもまとめますので、ヘアメイクに興味がある方はぜひ参考にしてみてください。

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ヘアメイクにはどんな仕事があるの?

ヘアメイクの主な業務は、その名の通りヘアセットとメイクを行うこと。

しかし一言にヘアメイクといっても、働く場所によって担当する相手が大きく異なります。

まずはヘアメイクの種類や活躍する場所についてまとめます。

ヘアメイクの種類

ブライダル専門

結婚式場に所属し、新郎新婦のヘアメイクを行うことを主業務とする働き方。

最近では新郎新婦の家族のヘアメイクを行うところも。

和装のメイクを担当することも多くあるため、着物の着付けやそれに合うメイクの技術を身につける必要があります。

ブライダル専門の場合、式場の正社員として働くこともできます。

ブライダルヘアメイクに向いている人の特徴は、こちらの記事を参考に!

サロン所属

こちらは美容院などのサロンに所属し、来店したお客様のヘアメイクを行うことを主業務とする働き方。

この場合はヘアメイクとしてのみ活動する人は少なく、多くの人が美容師と兼務しています。

浴衣の季節や結婚式、成人式や卒業式といったイベントごとがある時期が繁忙期です。

こちらの場合も、サロンの正社員として働けるケースがあります。

フリーランス

どこにも所属せず、依頼があった現場へ出向くという働き方。

結婚式場に呼ばれることもあれば、テレビや雑誌の撮影現場に呼ばれることも。

実際、モデルさんや女優さんにヘアメイクを施す人はフリーランスで活動していることが多いです。

ヘアメイクの仕事

ヘアセット&メイク

働く現場や所属によって担当するお客さんは異なりますが、ヘアメイクの仕事はヘアセットとメイクです。

これに尽きます。

結婚式場やサロンであればお客様の希望に沿ったヘアメイクを施すことがほとんど。

フリーランスであれば、クライアントの要望に沿ったメイクをモデルさんや女優さんに施します。

どれほどのクオリティで仕上げられるか、どれほど忠実にクライアントの要望に添えるかが実力として評価されます。

サロンワーク

ヘアメイクは自分の実力をつけるため、サロンで日々練習をします。

これも大切な仕事のひとつです。

モデルさんを用意し、自分が練習したいテーマでヘアメイクを施します。

作品作り

ヘアメイクとして高みを目指したい人は、コンテストに参加することも。

そのコンテストで発表するヘアスタイルやメイクを考え、練習するのも仕事のひとつです。

またそれらを撮影し、自分の実力を証明するものとしてホームページやポートフォリオとして公開する人も多くいます。

ヘアメイク求人でよくある募集内容とは?

上記でも述べた通り、ヘアメイクは働く場所によって担当する相手や業務内容が変わります。

したがって求人内容も異なりますが、共通する部分について下記にまとめたいと思います。

雇用形態

結婚式場やサロンに所属する場合は、正社員として雇用されるケースが多いです。

中には契約社員として雇用するところもあるので、よく確認してみてください。

一方、フリーランスはその名の通り自営業。

中にはフリーランスとして結婚式場やサロンに出入りしているヘアメイクもいます。

給与相場

給与はピンキリです。

どこかに所属する場合、月収は15〜20万円ほど。

フリーランスで活動する場合は仕事がなければ0円です。

しかし、フリーランスでも売れっ子になれば、1日で15万円前後稼ぐという人もいます。

勤務時間や休日、残業

どこかに所属する場合は、シフト制であることが多いです。

所属場所にもよりますが、休みは週1〜2日。

何かしらのイベントがある休日は出勤し、平日が休みになることがほとんどです。

フリーランスとして活動する場合、休みの規定などは特にありません。

また、いずれのケースも残業については日によります。

思いの外ヘアメイクに時間がかかれば残業になることもありますし、撮影の時間が長引けばその分残業することになります。

福利厚生

結婚式場やサロンに所属する場合、その所属場所に準じた福利厚生を受けられる可能性があります。

保険などにも入れるので、やや安定した環境で働けるといっても過言ではないでしょう。

フリーランスとして働く場合、ほとんどといっていいほど福利厚生はありません。

その分自由度は高いです。

求められる人物像

ヘアメイクは接客業。

したがって、お客さんと楽しく会話ができるようなコミュニケーション能力のある人が求められます。

一人のお客さんに対し少なくとも1時間、長ければ3時間以上接客することもありますから、話のネタに事欠かないような情報収集能力もあるとよいでしょう。

また、撮影現場などに出向く場合、現場の空気を読みながら臨機応変に行動できる対応力も必要。

モデルさんやスタッフに飲み物を出したりするような気遣いできる人物も好まれます。

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ヘアメイクのおすすめ求人のポイント

ここまでで説明した通り、ヘアメイクにはどこかに所属して働く場合とフリーランスとして働く場合があります。

求人もそれによって異なりますので、それぞれのメリット・デメリットと合わせてまとめます。

どこかに所属する場合

この場合の求人は、普通の転職サイトや求人サイトで募集を探すことができます。

おすすめは、福利厚生がきちんとしているところ。

ヘアメイクは朝早くから活動する仕事ですから、体力的にタフでないとなりません。

仕事がある日はしっかりと働けるよう、休日がちゃんと設けられているところの方がいいと言えるでしょう。

メリット

式場やサロンに所属するということは、いわゆる一企業で働くのと同じような状態。

つまり、仕事の有無に関わらず毎月安定した給料が出ます。

安定を求める方にはおすすめの働き方です。

デメリット

個人名で活動できないという点がデメリット。

技術を磨いても所属する場所の名前で活動しなければならないため、個人として有名になるのにはやや時間がかかります。

また、どこかに所属する場合のお客さんは、一般人であることがほとんど。

引き抜きも同業者が多く、有名ヘアメイクとして活動していくのはやや難しいかもしれません。

フリーランスとして働く場合

この場合、「ヘアメイクです!」と名乗った日からヘアメイクとして活動することが可能です。

しかし、実績がなければ仕事の声はかかりません。

まずは何らかの実績を作り、その上で仕事の依頼が来るのを待ちます。

とはいえ、そんなにうまくはいかないもの。

そもそも仕事が来なければ実績を作ることができませんからね。

ではどうすればいいのかと言うと、まずは現役のヘアメイクのアシスタントとして活動すると言うのがひとつの方法。

その中で人脈や信頼を作り、満を持してソロデビューというパターンが多いです。

メリット

自由度が高いこと。

また、有名になればなるほど収入が上がること。

なかなかハードルは高いですが、芸能人を担当するクラスになると日給が10万円前後までアップします。

デメリット

ズバリ、不安定なこと。

仕事がなければ収入はありません。

また、人脈がなければ仕事を得るのも難しいもの。

安定を求める人には向いていません。

ヘアメイクの仕事についてよくある疑問

ヘアメイクの仕事内容や求人について、大まかな内容はお分りいただけたでしょうか?

とはいえ、まだまだ知りたいことはたくさんありますよね。

そこで、ヘアメイクの仕事についてよくある疑問にお答えします!

専門学校を出ていない素人でもなれるの?

結論からいうと、誰でもなれます。

「この人にお願いしたい!」と思うような技術があれば、出身などは関係ありません。

しかし、それは実力があればの話。

現役のプロとして活躍する人に勝るほどの実力があれば問題ありませんが、そうでなければ“美容専門学校を出ている”というキャリアがあったほうが一定の技術の証明にはなるでしょう。

美容専門学校を出ていないからといって諦める必要はありませんが、頭の片隅に置いておいてください。

フリーランスだとどのくらい稼げるの?

フリーランスの年収は青天井。

「ここまでしか稼げない」というボーダーラインはありません。

基本的に、フリーランスの人への仕事依頼はギャランティーの提示とともに行われます。

「こういう撮影のヘアメイクをお願いしたい。●円で受けてくれますか?」といったような感じです。

提示された金額を加味して仕事をするかしないかを決めるわけですから、それ以上の実力があるならば自分で金額をあげることも可能。

そこそこ有名なヘアメイクだと、日給10〜20万円前後であることが多いです。

毎日この金額で仕事を受けていたら、年収がすごいことになるというのはお分りいただけると思います。

勤務時間帯は普通のサラリーマンと一緒?

9時に出社し、18時に帰る……という働き方はほぼといっていいほどありません。

したがって、普通のサラリーマンとはかけ離れた生活を送る必要があります。

どこかに所属する場合はシフト制になる可能性が高いので、早ければ9時から18時、遅ければ15時から24時なんていうところも。

フリーランスの場合はもっと不規則です。

雑誌やテレビの撮影は昼夜問わず行われますから、集合時間が夜中の3時ということもしばしば。

もちろんその分終了時間は早いですが、その後は仮眠に当てたりすることが多いです。

なかなか規則的な生活を送るというのは難しいでしょう。

メイク道具はどうやって用意するの?

所属の場合は所属場所のメイク道具を使用することがほとんど。

しかし、フリーランスの場合はメイク道具は全て自分で用意します。

つまり自分のお気に入りを使うのもOK。

しかし、メイクを施すお客さんがどんな肌質かは事前に分りませんよね。

そのため、どんな方が来てもいいように複数のコスメを用意しておく必要があります。

全て自分で試して用意しなければならないため、コスメが好きという方でないと難しいかもしれませんね。

どのくらいのメイク道具を持ち歩くの?

どこかに所属する場合は所属場所にコスメがあるため、持ち歩きは不要。

フリーランスの場合、個人差はありますが少なくても2泊3日用のキャリーケースひとつ分くらいは持ち歩くことになります。

上記でも述べたように、どんな方が来てもいいように様々なコスメを用意しておくため、その量は膨大です。

さらにヘアセットのためのアイロンやドライヤー、カーラーなども自分で用意します。

また、鏡のない場所でもヘアメイクできるよう、鏡を持ち歩くヘアメイクもいます。

普通の女性であればポーチひとつで十分ですが、ヘアメイクとなるとそうはいかないのです。

やっぱり個性が強い人が多いの?

テレビではよく個性の強いヘアメイクを見かけますが、実際はみんながみんなそうという訳ではありません。

大半の人が普通の方です。

しかし、普通ながらもみんな異常に気が利く印象があります。

現場を円滑に回すための気配りは一流です。

そして他人を綺麗にする仕事ですから、ヘアメイク本人も綺麗にしている人がほとんど。

朝早い集合でもきちんとメイクをして現場に入る人が多いです。

まとめ

以上、ヘアメイクの仕事内容や求人のおすすめポイントについてまとめました。

最近では個性の強いヘアメイクさんがタレントのようにテレビに出演するなど、注目度の高い職業のひとつ。

そのせいか華やかなイメージを持つ方も多いと思いますが、実際はとても厳しい実力社会です。

一流として活躍するにはヘアセットやメイクの技術はもちろん、新しい提案をしていく発想力も必要。

仕事をこなしながら常に研究をしていかなければなりません。

したがってヘアメイクになるにはまず、ヘアセットやメイクが好きであることが絶対条件。

「好きこそものの上手なれ」という言葉があるように、ヘアやコスメを愛する気持ちから生まれる技術もあります。

一流になるまではなかなか厳しい道のりですが、ヘアメイクするのが好きという方、またこの世界を志す方はぜひチャレンジしてみてくださいね。

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