2020年7月6日

一般事務の派遣や契約社員、正社員経験者としての目線で説明させていただきます。

求人の募集要項のみでは、実際に働いてみないと分からないこともいっぱいです。

こんなの聞いていなかったというようなことも多々ありました。

募集要項というのは、多くの場合、派遣会社や派遣先の企業にとって都合の良い部分しか書かれていないことも多いです。

「聞いていなかった」などと思うことのないようにしっかり調べてみるのがおすすめです。

一般事務派遣はどんな仕事?

一般事務派遣は、基本的には、正社員の事務員の人の補佐的な業務です。

データ入力や電話対応が主な仕事です。

データ入力の業務が多いので、パソコンの操作は必須です。

人員が足らないところ等に配属されますので、即戦力を求められることが多いです。

一般事務派遣の大まかな仕事内容

電話対応

未経験で電話対応をしたことがないと慣れるまで大変です。

慣れていないと相手の会社名を聞き取ることもできなかったりします。

最初は何を言っているのか分からず不安になりますが、無理に自分一人で対応しようとせずに、他の人や正社員の人に代わってもらいましょう。

そのうちに慣れてきて、自分でも対応できるようになります。

データ入力

その名の通り、データ入力の業務がほとんどです。

その為、パソコンの入力経験がないと時間がかかってしまい、処理しきれないかもしれません。

事務のお仕事ではパソコン入力が必須となっています。

募集要項には「パソコンが使えなくても大丈夫」とあっても、実際業務をする際に基本から丁寧に教えてもらえるような余裕のある職場はほぼないと思います。

請求業務

請求書を作って取引先に郵送の手配すをる等の業務です。

経理の資格等がなくてもできます。

会社の決まったフォーマットがあるので、そちらを使い発行して、郵送の準備をします。

ただし、25日や末日の請求が多いので業務が偏ったりします。

お金に関することなので、何よりも正確さが重要です。

とにかく慌てず慎重に。

普段のデーター入力をきちんと行っていれば訂正等もほとんどありません。

備品の管理

自分達が使う文具等の在庫管理や注文を行います。

在庫が無くなると仕事に差し支えるので、こまめにチェックが必要です。

これは職場にもよりますが、総務課等がある会社では総務課が担当してるので、他の部署に配属された場合には備品管理はする必要がないでしょう。

来客対応

来客の少ない会社でも、取引先の人等が来社するので、対応が必要となることもあります。

 

応対する回数が少ないので、人と接するのが苦手だという人でも大丈夫かと思います。

お客様の場合クレーム対応をすることもあるので、お客様よりも取引先の方がそういったリスクは少ないです。

一般事務派遣求人でよくある募集内容とは?

時給の相場

時給は1,300円前後からが多いのですが、その人の能力によって多少金額が変わってきます。

都会は時給が高めですが、郊外ではもっと安い場合もあるかもしれません。

アルバイトより時給は良いですが、派遣社員は交通費込の場合が多いのでその点は要注意です。

勤務時間や休日・残業

勤務時間は9時~18時ぐらいまでが多いでしょう。

休日は土日祝が多いですが、シフト制のところもあります。

残業は、月に10時間以内が多いかと思います。

実際に働いてみてからの処理能力によっても違ってきます。

処理が遅いとその分時間が掛かるので残業は増えますし、周りの正社員の人に迷惑をかけてしまう恐れもあります。

派遣社員が残業をしているのに正社員が先に帰るというわけにもいかず、上司にも気を遣ってしまいます。

福利厚生

正社員と違い、産休や育休がないところが多いでしょう。

その為、筆者の周りでは、派遣社員で妊娠した人はギリギリまで働いてそのまま退職する感じでした。

冠婚葬祭での特別休暇がないこと、病気や怪我等で休む場合も私傷病手当等がないため収入が保証されない上に復職が難しいということもあります。

有給休暇は勤務してから半年後に発生します。

この点は正社員も同じです。

必要なスキルや資格、経験

パソコン入力のスキルは必須です。

パソコンの難しい知識は必要ありませんが、一般的な操作はできる方が良いです。

資格は特に必要がないですが、事務経験がある方が良いかと思います。

募集では未経験でもOKとなっていることが多いですが、即戦力を求められるので経験者の方が有利かと思われます。

パソコンの操作ができないと、自身の苦労も多いでしょう。

派遣社員はアルバイトや正社員とどう違う?

派遣社員の場合はアルバイトよりは時給が良いですが、それ以外の条件はほぼ同様のような気がします。

ただ派遣社員の場合は何かあれば派遣会社の担当の営業さんに相談や報告ができますが、アルバイトではそれがなく自身で対応することになります。

ここが大きな違いです。

派遣社員は、契約内容に含まれていない業務をさせられそうになったりしたら派遣会社の担当の営業さんに報告をします。

派遣先の上司が、契約内容についてよく理解できていないなどで、実際に問題になった事がありました。

本社には人事の担当者がいますが、支店や営業所にはいないので分かってもらえないような時もあります。

契約内容と違うのは契約違反ですから、遠慮なく言えば良いのです。

正社員と派遣社員の違いは、まずは交通費の支給の有無です。

先に述べたように、派遣社員は交通費が支給されないので、いくら時給が良いからといって、自宅から遠い勤務地は交通費を考えると損です。

福利厚生等の保証の件でも色々あります。

派遣社員やアルバイトは副業やWワークが可能ですが、正社員は禁止されているところもあります。

「今の時代でそういうことがあるのか」と思いますが、結構あるそうです。

正社員は福利厚生等の保証はありますが、収入が少ないと大変です。

仕事の量や責任の度合いは変わる?

基本業務の仕事量はさほど変わらなかと思いますが、やっぱり派遣社員は基本的な業務がメインです。正社員の方が仕事量は多いでしょう。

ちなみに派遣社員に責任を求めてくる会社は、いかがなものかと筆者は思います。

何の為に正社員と派遣社員を分けているのか分からなくなってしまうので、やっぱり正社員の方が責任があるのが通常でしょう。

仕事内容は変わる?

基本的な業務は同じですが、正社員の方が細かい仕事や基本的業務以外も担当していることが多いです。

収入面は?

まずはボーナスが有るか無いかです。

ボーナスは、アルバイトも契約社員も無いところが多いかと思います。

場合によっては契約社員やアルバイトでも少しボーナス的なものがある職場もあると聞いたことはあります。

月収も、正社員は大型連休などがある月でもお給料は同じですが、派遣やバイトは時給の為当然収入が減ります。

それから、派遣やアルバイトは年末調整等がないので自分で税務署に確定申告をしないといけないため、面倒です。

一般事務派遣のおすすめ求人の特徴とは?

求人募集をあまり見かけない

そんなに募集を頻繁に見かけない会社が良いでしょう。

当たり前ですが、募集がしょっちゅう出ているところはそれだけ辞めていく人が多くて働きにくい場合や最悪の場合ブラック企業かもしれません。

求人募集をあまり見かけないところは辞める人が少なく働きやすいということです。

求人情報に残業時間が明確に記載されていると良い?

残念なことに、あまり当てになりません。

その人の処理能力によって違いが出てくるからです。

残業をあまりしたくないなら、迅速で正確な処理をして対応するしかありません。

あとはトラブルや自然災害等の影響で仕事に支障が出てしまい残業が増える場合もあります。

以前、募集要項で残業が多くて気になったので面談の際に聞いてみたら、人が増えるから残業は減ると言われましたが、結局人が増えずに残業時間が減らなかった、なんてこともありました。

一般事務派遣はこんな人に向いている!

毎日同じ仕事のルーティンなので、ルーティン作業を繰り返すことが苦でない人に向いています。

人見知りや表に出るのが苦手という場合、覚えが早くて要領が良いという人にも向いています。

タイピングが得意

パソコンでの入力作業が多いので有利になります。逆に遅いと不利でしょう。

地道な作業が得意

ルーティン作業が好きな方にはもってこいです。

地道な作業が得意である上に、黙々と確実にこなせるなら尚更良いかと思います。

気が利く

職場にもよりますが急な対応が必要になることもあるので、臨機応変に冷静に対応できるなら有利です。

基本的なこと以外の応用も必要になってきます。(特に電話対応が多いです。)

落ち着いている

落ち着いている人は正確に処理できるので良いかと思います。

焦らずに正確に処理していけることでミスが減り、結果的に仕事の完了が早いということになるからです。

逆に向いていない人の特徴は?

パソコンが苦手

入力業務が多いのでパソコンができない、もしくは苦手だという人は、なかなか業務についていけないと思います。

即戦力にならないと意味がないので、パソコンが全く使えないのでは困りますし、採用されるのは難しいかと思います。

とは言え、特に難しい表計算のスキルなどは必要ありません。

普通に入力やメールが使えるなら大丈夫です。

落ち着いていない

すぐに焦ってしまったりパニックになる人はミスを連発することになりかねません。

落ち着いて冷静に対応する力や努力が必要です。

コミュニケーションが苦手

全ての業務が一人でできるようになればコミュニケーションが苦手でも大丈夫ですが、教えてもらっている間はコミュニケーションは多少なりとも必要です。

最初は何でも我慢です。

私も実際コミュニケーションが苦手で一人が好きですが、最初は我慢して乗り越えたので、その後はどうにかなっています。

業務を覚えて何でも一人でできるようになれば大丈夫です。

話好き

仕事中に私的なおしゃべりは敬遠されますので、黙っていられない人には難しいかと思います。

話ばかりしていて仕事が進まなかったり、それが原因で残業が多くなったり、ミスばかりする人は契約が打ち切りになることもあります。

派遣社員は正社員と違って契約を切りやすいですから、そういった向き不向きも冷静に判断しましょう。

日々変化がほしい人

ルーティンが苦手で毎日違うことがしたいという方には向いていません。

こつこつ黙々と作業するのが苦手な人にも、あまり向いていないかと思います。

日々変化がほしい人は、営業や接客系の仕事の方が能力を発揮しやすいでしょう。

この仕事のやりがいは?

残業もせず、迅速・正確に処理できれば自信になります。

あとはそれを評価してもらえたら次のお仕事や正社員にも繋がると思います。

実際に私も今の職場で派遣社員から契約社員になり、最終的には正社員になりました。

縁の下の力持ちとして人を支えていることを実感できる

同じ職場や取引先等の人からお礼を言われた時はやってて良かったなと思えます。

「担当をお願いして良かった」等と言ってもらえると嬉しいですよ。

人見知りでも大丈夫

接客ではないので、黙々と的確に作業ができるなら人見知りでも大丈夫です。

学生の頃などは人見知りより表に出る人の方が良いと言われることが多いですが、事務なら迅速正確な処理ができることが最重要ですので、表に出るのが苦手で人見知りの人でも評価してもらえることがあり、自信になります。

自分に合った一般事務派遣求人の選び方や注意点

もし求人サイトに口コミ等があれば必ずチェックして下さい。

実際に働いた人にしか分からないことも多いので。

募集要項には良いことしか書いていないことがほとんどなので、鵜呑みにしないように気をつけましょう。

【選び方①】給与や雇用条件から考える

働いていく上で多くの不満があるとしんどいと思うので、自分で納得できる条件で考えて下さい。

【選び方②】エリアから考える

交通費が自己負担の場合が多いので、なるべく自宅から近い所を考えて下さい。いくら時給が高いといっても交通費が高くなるなら意味がありません。紹介派遣等、正社員を約束されているのであれば数ヶ月だけで良いですが、そうでなければ損です。

【選び方③】職場の雰囲気

実際にお仕事に就く前に職場の方との面談や職場訪問があるので、その際に職場の雰囲気をチェックして下さい。

ピリピリしていたり、働いている人達が疲れた顔をしていないか等を見れば良いかと思います。

派遣の場合は職場訪問をしてからどうするか確認されますので、よく考えて返事をした方が良いです。

【選び方④】契約内容の確認

実際にお仕事を始める前に必ず契約内容の確認をして下さい。

働き始めてから「こんなことは聞いていない」というトラブルが発生する場合もありえますので、ここは確実にきちんと確認をして下さい。

まとめ

募集要項の「初心者OK」や「パソコンが苦手でも大丈夫」という文言をそのままの意味で捉えてしまうのはおすすめできません。

一般事務や他の事務系のお仕事は必ずパソコンを使いますので、メールや入力ができないと辛いし、なかなか仕事になりません。

現場は即戦力になる人を求めています。

どのお仕事でもそうですが、経験者が応募するとどうしてもそちらを優先します。

事務のお仕事をしたいと考えていながらパソコンを使えない人は、パソコンスクール等で基礎的な部分だけでも勉強されると良いですよ。

職業安定所で職業訓練としてパソコンスクールに通える場合もありますのでぜひ利用してみて下さい。

事務経験者は採用してもらえることが多いので、安心して応募してみて下さい。



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